バレンシアガ、最先端技術とストリートのエッセンスを操る。

バレンシアガ（BALENCIAGA）による2022-23年秋冬オートクチュールコレクションでは、最新テクノロジーとストリートのエッセンスを巧みに操ったフューチャリスティックなアイテムの数々が披露された。キム・カーダシアン、ニコール・キッドマン、デュア・リパといった華々しいキャスティングにも注目を。

7月6日（現地時間）、バレンシアガ（BALENCIAGA）はデムナによる2度目のオートクチュールコレクション、「51st Couture Collection」を発表。AIによって読み上げられる愛の詩に合わせてオープニングを飾ったのは、顔をフェイスシールドで覆い隠し、黒いネオプレン素材に包まれたヒューマノイド風のモデルたちだ。そこにはどこか不気味なムードさえ感じさせる多元的な世界が広がっていた。ショーの後半にはキム・カーダシアン、ニコール・キッドマン、デュア・リパといった豪華セレブたちが登場し、誰もが予想だにしなかったキャスティングで会場を沸かせた。

オートクチュールの芸術を前進させる最新テクノロジー。
イノベーションと、それに時間を費やすことは、オートクチュールの芸術を前進させるための核をなす。「異世界のムードが漂うフューチャリスティックなネオプレンのルックは、私なりに“ガザル織”を2022年仕様に再解釈したもの」とデムナ。バレンシアガ ガザル織は1958年にクリストバル・バレンシアガが生地メーカーのアブラハムズと生み出したファブリックだが、デムナはそれに続くように日本のメーカーとともに「石灰岩を利用したサステナブルな」ネオプレン素材を開発し、フェティッシュなタイトドレスやテーラードジャケットに採用。素材への飽くなき探究心を見せつけた。



モデルたちが着用したフェイスシールドはメルセデスベンツ・グランプリ・リミテッドとの共同開発によるもので、空気力、防曇機能、通気性に至るまで数カ月に渡ってテストを実施。また、バッグにはバング＆オルフセン（BANG & OLUFSEN）とのコラボレーションから誕生した最先端のスピーカーが搭載されており、音楽の演出にまでデムナならではのユニークな仕掛けが光った。バレンシアガ コピー 激安 このバッグは、パリのジョルジュ・サンク通りに新しくオープンしたクチュールブティックですでに購入可能で、その他にもアップサイクルピースやオブジェなどが店頭に並んでいる。「前回のショーの後、どうやったらアイテムを手に入れられるのかとよく聞かれました。若い世代との架け橋、サロンへの入り口となるようなものを作りたい」。若年層のファンたちとクチュールの世界を結びつけることへも意識を向けているようだ。

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